2012年8月28日火曜日

Bunkamuraザ・ミュージアム「レーピン展」"ブロガー・スペシャルナイト"

Bunkamuraザ・ミュージアム「レーピン展」"ブロガー・スペシャルナイト"

8月22日、閉館後のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されたブロガー・スペシャルナイトに行ってまいりました。(下記写真は館の許可を得て撮影しております)

主催は青い日記帳のTakさん。
内容は、山下裕二先生(明治学院大学教授)と籾山昌夫さん(神奈川県立近代美術館主任学芸員・本展の構成者のお一人)が「レーピンの魅力を語る」という座談会形式のイベントでした。

下記はそのお三方。日本美術がご専門の山下先生はレーピンのお話をしても、色々な例えがやはり日本美術にいってしまうところがすごい!ちなみにレーピン(1844-1930)は、日本では富岡鉄斎と同時代の人だそうです。そして、ロシアでは国民画家と言われるほど知名度が高かったレーピンの存在は「日本で言ったら横山大観みたいな感じだね」・・・なるほど・・・。会場の皆さんがうなずいた瞬間でした。






座談会後半では
「今回の展示作品のなかでどれが好き?」という話題に。

山下先生:《ピアニスト、ソフィー・メンターの肖像》
これはピアノにもたれかかる美しきピアニストの肖像。ドレスからのぞく白い腕を絶賛されていました。

籾山さん:《農家の中庭》
鉛筆で描かれたスケッチですが、さすがレーピン。細密な描写が素晴らしいとのこと。
確かに。ぜひ会場でじっくり見てみることをオススメします。

Takさん:《思いがけなく》
インパクトがあり、謎めいている。「壁にまさかの心霊写真?が見えませんか・・・?」とのこと。
これには会場もびっくりでした。


もちろんブロガーの皆様には、音声ガイドも楽しんでいただきました。
特に、ロシア文学者の亀山郁夫さんのスペシャル解説は必聴です。



音声ガイドでは、レーピンが生きた時代のロシア音楽もたっぷりお楽しみいただけます。
特にムソルグスキーが亡くなるおよそ10日前に描かれた肖像画の前では、彼が晩年に作曲した曲「涙ひとすじ」をBGMに使っています。
使用曲を収めたCDはミュージアムショップで販売していますので、気に入られた方はぜひお早めに!



というわけであっという間に、スペシャルナイトは終了。ぜひ、皆様、激動のロシアを体験しに「レーピン展」へお越しください!